『リーダーが覚えるコーチングメソッド~7つの質問でチームが劇的に進化する~』
という本があります。
昨日に引き続き、今日もその中に書かれていた「ドラマの三角形」についてご紹介したいと
思います。
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(以下再掲)
「ドラマの三角形」とは
全然よくない、役に立たない3つのうちのどれかの役割を演じていませんか?
というもので、その3つの役割とは
「犠牲者」
自分に無力感を抱いている。「あなたは私より優れている」
「迫害者」
他人を見下している。「私はあなたより優れている」
「救済者」
他人を助けなければと思っている。「私はあなたより知っている」
という感じです。
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前置き長くなりましたが、今日はそのうちの1つ「迫害者」について詳しくお伝えします。
…なんだかすごいインパクトのあるネーミングですよね(苦笑)。
「迫害者」という役割はどんなタイプかというと…
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【役割】
自分が不幸なのは誰かのせいであり、自分はこれだけ苦痛を
受けさせられているのだから、他者・社会を迫害するだけの権利を持つという
自意識を持った役割。
自分を被害者の立場に置きながらも、人生や社会、他人に何らかの
報復(仕返し)をしようとする他者否定的な役割。
【中核的な信念】
「お前のせいでこんな目にあったんだ」
「この責任や落とし前をどう付けてくれるんだ」
「今度自分をバカにしたら痛い目に遭わせてやる」
「私の周りには私より劣った人間しかいない」
【原動力】
「悪いのは私じゃない」
「悪いのはお前たちだ」
【この役割を演じる利益】
・優越感が得られる
・有能感が持てる
・支配感が持てる
【この役割を演じる代償】
・最後にはすべての責任を負うことになる
・部下が最低限のことしかしなくなる
・「犠牲者」を生み出す
・威張っていて弱い者いじめをする人を好きな人はいない
【最終的なゴール】
「誰も信用できなくてどうしていいか分からない」
「自分が孤独な存在に思える」
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どうでしょう、何かお心当たりはありませんか?
ここまで露骨じゃなくても、こう思ってしまう時や考えてしまう時ってありませんか?
残りの「救済者」が登場すると三角形が成立します。
3人以上いる時だけこの三角形が成立するということではなく、2人だとしても
【Aさん:Bさん】
迫害者:被害者
↓
救済者:迫害者
↓
被害者:被害者
と役割をコロコロと変えてドラマが演じられます。
あなたの周りにいませんか?「迫害者」プレイで接してくる人…。
もしくはあなた自身が、無意識のうちにプレイしていませんか?
まずは気付く、ということが
『次のステージ』に進む『小さな一歩』になり得るかも知れません。
今日の記事が、ほんの少しでも役に立ったなら幸いです。
最後の「救済者」については、またブログで書きますね。