以前、とある研修の際にマネジャー達の前でマネジャーにコーチングする
という機会がありました。
【10分】という時間制約の中
当初の課題ではなく、目指す姿がある程度引き出された状態から
ちゃんとした目標と具体的なアクションを実際に決めていくというプロセスでした。
1.会社で実現したい理想の組織像をより具体的にイメージしてもらう
2.そのイメージに向かってまずいつまでにどうなることを
目指すと良さそうかという目標を設定する
3.その目標に向かってやったら良さそうなアクションをたくさんアイデア出ししてもらう
4.アイデアアクションの中からやりたいし、やれそうなものを選んでもらう
5.そのアクションに向かってこのあと5分ぐらいでできそうなスモールアクションを設定する
この流れを実際にやってみせる、というミッション。
おおよそ各項目2〜3分ぐらいを使ってコーチングしていきました。
記憶が曖昧な部分もありますが、まずは1と2について書いてみますね^^
僕が実施する前の段階までで
「AAAという組織にしたいそして○○億売り上げたい」
という未来像が引き出されていました。
もしあなたがこの人の上司だったら、このあとどう関わりますか?
『○○億、いつまでに達成したい?』
となると…期日を設けた数値目標をどう行動管理していくか、という流れになります。
ちなみに、僕が受け持ってスタートした一発目の関わりは
『「AAAという組織にしたい」「そして○○億売り上げたい」と言っていましたが
AAAという組織になったうえで○○億売り上げられるとよいのでしょうか?
それとも、○○億売り上げることを通してAAAという組織になったら
よいのでしょうか?それとも…』
でした。
僕としては、目指す姿は何が良さそうなのか?に、興味があったんです。
そしてちょっとズルい部分もありますが、どちらにしても
「AAAという組織を目指す」というのを現時点での
「コントロール可能なプチ未来像」としておきたかったのです。
「○○億売り上げる」はワクワクする未来像でもないし
コントロール可能な領域でもありませんから。
ちなみに「○○億売り上げたい」って言ってくれたとしたら…
『○○億売り上げたとしたら、組織でも会社でも社会でもいいけど
どんな変化が生まれてるでしょう?例えばでいいですよ。』
って関わったかな。
その回答として「会社が」とか「社会が」と言ってくれたら、それを具体的に描いて
『じゃあ、その時組織は…』と聴いていたと思います、たぶん。
で、僕らはすぐに
『じゃ、AAAという組織にするためにどうしましょうか』と、いかない。
もう一度確認します。
『AAAという組織になったとしたら、○○億売り上げちゃうしさらに他にはどんなことが
起こっちゃいそうですか?』
そう聴かれたあとは、クライアントとこういうやり取りでした↓
「そうですね…。さらにXXXもできるしYYYにもなるだろうしZZZまでいけると思います!」
『そうなったら…そういう組織を○○さんが創り上げたら…どうでしょう?』
「いいですね、ほんとに。すごくいいと思います。」
『メンバーにとってはどうですか?』
「はい、とっても良さそうです。」
『ではAAAという組織を目指すのは良さそうですね!』
「はい!目指したいです!」
コレでAAAという組織を目指すというのは”目標になり得る”ことが確認できました^^
長くなったので明日この続きを。
明日お伝えするのは、”目標になり得る”ものを”ちゃんとした目標にする”という部分。
その関わりを重要ポイントをメインに流れが分かるようにお伝えしようと思います^^
「AAAという組織を目指す」はまだ全然目標になってないですからね。
ちょっと大げさかもしれませんが、生き方も一緒かもしれませんね。
子どもに楽しく自由に生きて欲しかったら
親が楽しく自由に生きてる姿を見せる。
部下に目的を考え主体的に行動することを求めるなら
上司が目的を考え主体的に行動する姿を見せる。
生徒に多様な意見を発してほしいなら
先生が多様な意見を持ち発信する。
やってみせ
言ってきかせてさせてみて
誉めてやらねば人は動かじ
話し合い耳を傾け承認し
任せてやらねば人は育たず
やっている姿を感謝で見守って
信頼せねば人は実らず
-山本五十六