
ー前回の内容ー
 やってみせる①
 未来像をイメージし目標になり得ることを設定する
ー今回の内容ー
 やってみせる②
 目標になり得ることをちゃんと目標にするには?
以前実施した、とある会社でのマネジャー陣の前での公開コーチング。
以下のプロセスを実際にお見せしました↓
1.会社で実現したい理想の組織像をより具体的にイメージしてもらう
2.そのイメージに向かってまずいつまでにどうなることを
 目指すと良さそうかという目標を設定する
3.その目標に向かってやったら良さそうなアクションをたくさんアイデア出ししてもらう
4.アイデアアクションの中からやりたいし、やれそうなものを選んでもらう
5.そのアクションに向かってこのあと5分ぐらいでできそうなスモールアクションを設定する
今回お伝えするのは上記2番目のステップ。
”目標になり得る”ものを”ちゃんとした目標にする”という部分です。
クライアントさんから出てきた
「AAAという組織を目指す」はまだ全然目標になってないんです。
 いつまでに?
 具体的に何がどうなること?
 どうやったら実現したか分かる?
 :
この辺りを明確にする必要があります。
もちろんSMARTの項目を順番に聞いていってももちろんいいのですが…
—–
S
Specific(具体的)
M
Measurable(測定可能)
A
Achievable(達成可能)
R
Realistic(現実的)
T
Timely(期限付) 
—–
僕が最初に聴いたのはこういう質問でした。
『その目標イイですね!じゃあ、ココにいるみんなが
 「おっ、Xさんがあの時の研修でみんなの前で宣言した
  ”AAAという組織を目指す”ってやつスゴい!たしかに達成したね!」
 って分かって「やったね!おめでとう!!」と祝ってもらうためには
 何がどうなってたらAAAって組織になったと分かるんでしょうか?』
傍から見て、分かるかどうか。コレを目標のポイントとして
皆さんにお伝えしたかったんです。
 「えっと…メンバーみんなが私に意見というか…
  イイ意味で言い合ってるとAAAって感じがします」
さぁコレで目標が設定できました!
…とはなりません。
 ・みんなって?
 ・言い合ってるってどういうこと?
 ・いつまでに?
 
具体的にして行くプロセスを簡単にご紹介します。
 ◇みんなって?
   →組織に何人いるのか?そのメンバー全員のことをみんなといっているのか?
 ◇いつまでに?
   →年度やチーム編成上いつぐらいまでにどうなっていることが良い感じなのか?
 ◇言い合ってる?
   →例えばメンバーの誰がどんなことをどんな感じで言ってくれたらよいのか?
詳しく具体的に、しかもクライアント自身の納得性をより高めながら「一緒に決めていこう」って気持ちを持って上記あたりを聴きました。
そうすると最初は
 「メンバーが15人いて1年後にはその全員が私にイイ意味で物申す感じ」
だったのが
 「11月末までにメンバー15人のうち、SさんTさんUさんのまず3人が
  「ちょっといいですか?○○の件について私こう思うんです。なぜなら…
   Xマネジャーはどう思いますか?」
  って自分の意見や考えを打合せの場じゃなくて通常業務時に
  提示し、それに対して私の考えを伝える」
という目標設定になったわけです。
どうですか?何となく良さそうな感じ、しませんか?

