前回から僕が会社員時代にコーチングを学んで、すぐに職場で活かせた
最高の武器群の1つである『今日から使える♪伝わるコミュニケーション!』
の内容を1つずつ解説しています。
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1つの信念
2つの質問パターン
3つの承認パターン
4つの伝達パターン
5つの意見の言い方
6つの関係性づくり
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今日はVol.2として「2つの質問パターン」についてお伝えしようと思います。
その前に!前回お伝えした”笑顔”。少しでも意識して試してくださいましたでしょうか?
笑顔は万国共通、費用対効果抜群(笑)なのでぜひ試してみて下さいね!
ということで改めまして「2つの質問パターン」についてお送りします。
コミュニケーションに関してお伝えしたい、2つの質問パターンは…
・原因論的な質問
・目的論的な質問
です!ちょっと試しに想像してみて下さい…。
あなたが大学3年生だとしましょう。今日は朝イチから必修科目の大事な授業でしたが…
なんと遅刻してしまいました。この科目の担当教授はとっても怖いA教授です。
<パターン1>
あなた
「すいません、遅れました。。」
教授
「大事な授業だと分かってるんだろ?怒」
「なんで遅れてきたんだ!怒」
教授にこう言われたら、あなたはどんな状態になって
なんて言いたくなりますか?
では今度は違うパターンでいきますね。
<パターン2>
あなた
「すいません、遅れました。。」
教授
「大事な授業だと分かってるんだろ?怒」
「どうしたら次から遅れないで済むんだ?怒」
教授にこう言われたら今回はどんな状態になり、なんて言いたくなりますか?
どちらも教授の怒りは同じです。でも学生としてのあなたは
ちがう反応をしたくなったかもしれません。
パターン1は原因を追究する質問
パターン2は解決方法を探す質問
なんです。
パターン1は「なんで?」つまり「Why?」と質問しています。
なんで?と言われると、人は”言い訳”をしたくなります。
例えば
「電車が遅れて…」
「朝、寝坊して…」
「途中で定期がないことに気づいて…」
という感じに。
そして案外その言い訳は咄嗟に出たウソだったりします(笑)
さらに教授から
「なんでもっと早く家を出ないんだ」
「なんで朝寝坊したんだ」
「なんで定期を忘れるんだ」
とさらになんで?なんで?と詰められると…
悪いコトだとは分かっているのに
「早くこの時間が終わらないかなぁ」
「この教授だからキライ…」
「もうそこまで聞くなよ」
そうやり過ごしたくなったり、嫌悪感を抱いたり反発したくなったりします。
一方、パターン2は「どうしたら?」つまり「How?」と質問しています。
どうしたら?と言われると、人は一瞬で原因を把握したうえで”解決方法”を探したくなります。
例えば
「(電車が遅れて遅刻したんだから)来週からは、2本早い電車に乗ろうと思います…」
「(朝、寝坊したんだから)30分早く起きます…」
「(定期がなくて家に戻ったんだから)そもそも忘れても現金で電車に乗れば…」
という感じに。
さらに教授から
「じゃあそのためにどうしたら良さそうなんだ?」
とさらに、どうしたら?と聞かれると…
一緒にこの課題を解決しようとしてくれる、と感じます。
いま学生側としてこのやり取りを想像してもらいましたが
原因論的な質問を、教授側として案外やってしまっていませんか?
特に仕事のできる人ほど、です。
なぜなら仕事のできる人は「問題発見」「原因特定」をしたうえで
改善策やアイデアを生み出すというスキルに長けているからです。
問題発見→問題解決
これをセルフでできるんですよね。
ココで改めて教授側だとして、目的が
「この学生が次から遅れないで来るようになる」だとしたら
パターン1とパターン2では、どちらのほうがその目的を達成する確率が高そうでしょうか?
ちょっと質問の仕方を変えるだけで、得たい結果が得やすくなるかもしれませんね。
今日と明日、もし良かったらどんなコミュニケーションスキルも一旦手放していいので
「なんで?」と聴きたいところを
「どうしたら?」と聴いてみる
ということだけ意識してみて下さい。
もしくは「なんで?」と聴いてしまったら、そのあとに
「で、どうしたら?」と 2つ目にこの質問をしてみてもいいですよ。
なかなかご飯を食べない子供に
「なんで早く食べないの?」じゃなくて
「どうしたらご飯食べられそう?」とか。
待ち合わせに遅れてきた彼氏さん彼女さんに
「なんで遅れたの?」じゃなくて
「次から待ち合わせ時間どうしようかー?」とか。
資料の提出が遅い部下に
「なんで遅いんだ!」じゃなくて
「どうしたら早く出せそう?」とか。
よかったらお試しくださいね!