「わたしのおとうさん」ワーク

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前回の続きで、会社員をしながらコーチ活動を進め、いずれは独立を考えているSさんのお話です。独立を考えると
 
「奥さんが…」
「収入が…」
 
と、躊躇する思考が出てくるSさんに対して、コーチング的に関わってみたら
 
『覚悟、ですね』
 
という回答が返ってきました。
この時は
 
「どんな状態になったら独立できそう?」
 
と超ド真剣に聞いたことで、Sさん自身が深く、真剣に自分とのコミュニケーションを
取ってくれた。そんな時間だったなぁというのが前回までの話しです。
今日はそのあとの話。
 
 
「娘が小1で…」
 
とSさんが言った瞬間に、僕の中にSさんの娘さんの人生の少し先がイメージできたのです。
もう少し正確に言うと娘さんがこうなったらSさんは嬉しいだろうな、というほんのちょっとだけ未来の一部がイメージできました。なのでこんな話をしたのです。
 
 
*****
 
 Sさんちょっと想像してほしいんだけど、いま、娘さん小1なんだよね?
 例えば…2年後、小3の時に父兄参観があってさ、その時に作文を読むとして
 そのお題が
 「わたしのおとうさん」
 だとするでしょ?
 その時に娘さんがこういう作文を読んでくれたらどう?
 
 
◇◇◇
 
  「わたしのおとうさん」
 
  わたしのおとうさんは
  人のおはなしをきいて
  その人を元気にする
  というおしごとをしています。
 
  人のたのしいことや
  がんばったことや
  かなしかったことをきいて
 
  その人がほんとうにしたいことや
  大切にしたいことを
  いっしょに見つけるそうです。
 
  わたしが1ねんせいのときは
  「かいしゃはたいへん」
  「せっしょんはたのしい」
  と言っていましたが
 
  いまはいつもたのしそうな
  おとうさんを見れるので
  わたしはとてもうれしいです。
 
  わたしも大きくなったら
  おとうさんみたいに
  おともだちやまわりの人の
  お話をたくさんきいて
  元気にできる人になりたいです。
 
  たのしそうにおしごとをしている
  おとうさんがほんとうに大すきです。
 
◇◇◇
 
 
 こう読んでくれているのを教室の後ろから娘さんの小さな背中を見て
 大きな力強い声を聞いて…
 
 どう? これよくない?逆に会社は大変だけど、セッションの時は楽しい
 というのが伝わってる状態で、娘さんに
 
 
 「何でお父さんは今もまだ大変な会社も続けてるの?」
  って聞かれて
 
 『みんなを食べさせるためだよ』
 『お父さんがみんなを守らないと』
 
 って答えたとしたら、娘さんはどう感じるだろうね?
 
 
 「あぁ、お父さんは私たちのために大変な会社に行かなくちゃいけないんだ。
  私たちのせいで』
 
 『大人になったら大変なことをして家族を守らないといけないんだ』
 
 って思われるのは、イヤだよね?
*****
そしたらSさんは
「そうですね。僕がしたいことは…」
 
と本当にしたいことや大切にしたい想いを、熱く語ってくれました。
 
 
もしかしたらSさんは小さい時に親御さんの背中をみて
 
「親とは…」
「父親とは…」
 
ということを何か学習したのかもしれませんし、今まで生きてきた中で
 
 
「働くとは…」
「仕事とは…」
 
 
ということを何か学習したのかもしれません。
 
それはさておき、Sさんの中に顕在的になのか潜在的になのかその両方なのか
分かりませんが、娘さんとの理想の関わりがあったことが今回のイメージワークで顕在化できたという不思議な時間でした。
 
このブログをお読みのあなたに、娘さんや息子さんがいるとしたら…
その子が○○歳のときに、どんな場面を一緒に味わえたら最高でしょうか?
 
そしてその場面が教えてくれているのは
 
 ・なにを大切にしよう
 ・どんな存在になろう
 
ということなのでしょうか?
ちょっと考えてみてくださいね。では今回はここまで。
最後までお読みいただき有難うございました。