コーチトレーニング③『認知、ずらしたもん勝ち』

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前々回から続いているコーチトレーニング記事の第三弾です。
コーチングのプロセスは主に
 
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1.協働関係と真のテーマ
 
 クライアントさんと協働関係を構築し、テーマとして本当に扱いたいことを
 お互いで握る
 
 
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2.制約を外した未来を描く
 
 制約を外したうえで未来を描き、未来に含まれるクライアントさんの価値観に気づく
 
 
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3.新たな認知をもとに新たな行動をとる
 
 当初の認知から変化し、その価値観と新たな認知を活かすとしたら
 どんな選択をしたいかアクションを決める
 
 
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このプロセスでコーチングは成り立っているというお話をしてきましたが、今回は③の解説をしていきます。
 
 
前回プロセス②で、クライアントさん固有の制約を外した未来を描き、その中に含まれている
その人の価値観や本当の目的の1つに気づいた後はどうするのか?ということですが…。
「あーー、それが大事なのね」
「あーー、それが目的なのね」
 
と気づけたら
 
「では、だとしたらどうしましょうかね?」
 
 
と関わって、クライアントさん自身に新たな行動を選択してもらうだけです。
当初、できない・無理・何やっていいか分からない・選べない…
というような思っていた現状に対して、新たな認知を指針に新たな行動を選択する
ということです。
 
…それでうまくいけばオッケーですが、「…とはいえ、、、」とまたネガティブな感じに
なってしまったらどうしましょう?
 
はい!コーチならびっくりしない!コーチならうろたえない!(笑)
 
「…とはいえ、、、」と言ってくれたら超ラッキーですよ!逆に言われずに「はい、やってみます」とその場で言ってくれたとしても、きっと何もやってくれません。やってくれたとしても、それはもしかしたら「コーチに認められたい」という依存関係からの行動かもしれません。
 
そんな時は、そう思う、そう感じる具体的な場面を聞いてあげてください。
「…とはいえ、、、」のあとを、共感的に理解しようと、肯定的な関心をもって聞いてあげてください。
 
例えばですが、『社内でコーチングセミナーをやりたいんだ!』というクライアントさん。
本当ははプロセス①の時点で、「…とはいえ、、、」というのを引き出して、真のテーマに
辿りついておきたいですが、引き出せずにプロセス③まで来た時点で
 
「…とはいえ、、、いまは外部から有名な先生が来てる。僕は〇〇という資格も持ってないし 講師としての実績もない。。」
 
みたいなことを言ってくれたとしたら、この人にはどんな制約がありそうだと思いますか?
そう、この人には
 
 ・実績や資格がないと講師はできない
 
 ・有名な先生と比較したら、社内調整の時点でNGが出る
 
 ・すでに決まっていること・継続されていることは変えるのが難しい
 
 
というような、制約がありそうですよね。プロセス②の段階で、ピンポイントで制約を外して△△の階層向けに社内セミナーができたとして、その先の目的や本当の価値観に気づいたとしても、プロセス③の時点でこう言われてしまった場合、僕だったらその外部講師の社内セミナーと、この人が講師の社内セミナーが実際に開催されている場面をありありと作って比較します。
 
講師から見て、参加者から見て、社長から見て…そうやってありありと場面を作って比較してみると、絶対にこの人だから良い部分があるんですよね。
 
こうやってどの段階でも認知をずらせたら、あとはどう行動するか。
誰かに言うとしたら、どう言うかのシミュレーションをしても良いですし
何かを調べて比較するのであれば、まず何をいつどう調べるか一緒に決めても良いですね。
 
認知をずらしたもん勝ちですよ(笑)。
ぜひお試しくださいね。