傾聴の次は質問、だけど

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前回に引き続き【コーチングは結局、この3ステップなんじゃない】

 

 1.気分よく話してもらう

 

 2.詳しく聞いて明確にする

 

 3.どうするか選択して行動する

 

の2つ目「詳しく聞いて明確にする」について、少しだけ解説をさせていただきます。

これも、そもそもなんのためにやるのか?というと…

 

話している側(クライアント)も

聴いている側(コーチ)も

 

ぶっちゃけ、何も分かっていないからです。

 

『いや、少なくとも話す側は分かってるでしょ』と思うかもしれませんが

本当は何が課題なのか、何を話したいのか、何に悩んでいるのかなど

話している側も、聴いている側も、実際のところ分かっていない事が多いです。

 

そしてとくに、聴く側に関して言えば、相手が何に課題を持っていて

それを現状どう捉えていて、そのことをどう表現していて、その表現は本当はどんなことを

意味しているのか等々…分からないことだらけなのです。他人ですから(笑)。

 

以前、池上彰氏が大事にしている言葉として

ソクラテスの「無知の知」を挙げていました。

まさにそれ。

 

分かった気にならず詳しく聞いていこう。

聴き手目線だと

 

 「もっと色々と教えてください」

 

という関わりです。そして在り方としては、やっぱり

 

 ・認知論

 ・肯定的関心

 ・共感的理解

 

をベースに

 

「そうか、そう思っているんだね」

「ん?それってどういうことなの?」

 

という気持ちの両方を持ってこのフェーズは進んでいきます。

そして、その在り方の上に前回は

 

 ・アクティブリスニング(傾聴)

 

でしたが、今回は

 

 ・インタラクティブリスニング(質問)

 

が加わってきます。

質問といっても、鋭くて的を一発で得る質問ではなくてOKです。

むしろ、話し手と聴き手で本当の課題やテーマを一緒に探す訳ですから

短くてシンプルな質問』がオススメです。

 

とはいえ

 

 ・短いってどれくらい?

 ・シンプルってどういうこと?

 ・どうしてオススメなの?

 

と疑問に思う方もいらっしゃると思います。

例えば話し手がこう言ったとします。

 

「あのこはいつも遊んでる」

 

あなたはどう捉えたでしょうか?

 

 ・あのこ

   →おとこ?おんな?

   →年齢はどれくらい?

   →どんな感じ?

   

 

 ・いつも

   →朝?昼?晩?

   →どれくらいの頻度?

   →どれくらいの時間?

   

 

 ・遊んでる

   →遊ぶって?

   →何して遊んでる?

   →それは良いコト?悪いコト?

   

 

人によって全然違うわけです。

なので聴き手側は、話し手側の脳内の考え方やイメージを

「できるだけ共有したい」と思って関わることがこのフェーズのポイントです。

 

「そっか、そうなんだ」と受け止めてから

 

「もうちょっと詳しく教えて」というモードになります。

 

話を戻して…

なんにも分からないから、質問で明確にしていきましょう。

質問の他にはモノや図などをつかって、時間軸の関係や登場人物の関係を

「見える化」したりします。

 

ちょっと長くなってしまったので、今日はここまで。

次回は本文中に書いた「インタラクティブリスニング」についてお伝えしますね。