タイトル:4つの伝達パターン
前回から僕が会社員時代にコーチングを学んで、すぐに職場で活かせた
最高の武器群の1つである『今日から使える♪伝わるコミュニケーション!』
の内容を1つずつ解説しています。
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1つの信念
2つの質問パターン
3つの承認パターン
4つの伝達パターン
5つの意見の返し方
6つの関係性づくり
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今日はVol.4として、4つの伝達パターンについてお伝えします。
コミュニケーションに関してお伝えしたい4つの伝達パターンは…
「伝わる言い方」に関してです!
どうやったら「伝わる」のか。これにもコツがありますので
試しに想像してみて下さいませ。
あなたは小学5年生です。
後期の通知表はほとんど4か5ですが、社会だけは2です。
終業式後、学校から帰宅して母親に通知表を渡します。
あなた: 「はい、通知表!」
と渡したあと、親からこう言われたらどんな気持ちになるか想像してみて下さい。
<パターン1>
親
「あら!うん、うん、あっ…、えっと…、まぁうん、よく頑張ったね…。」
<パターン2>
親
「国語はいいねぇ。算数も理科も音楽もいいねぇー。」
<パターン3>
親
「なんで社会だけ2なの!!ダメでしょ!!!」
<パターン4>
「国語も算数も理科もわぁ、音楽もスゴくいいね!そして、社会もその調子で
頑張ってくれると、お母さんとっても嬉しい。」
いかがでしょうか?
通知表を持ってきた側としては、社会以外は頑張ったから褒めて欲しい。
でも、社会が悪かったのは自分でも分かっているという状態です。
それに対してこの4つのパターンで親から言われると
どんな気持ちになるでしょうか?4つもあるので簡潔に解説しますね。
自分を尊重するかしないか
相手を尊重するかしないか
の4パターンに分けてみます。
<パターン1>
親 【我慢パターン】
「おぉ!うん、うん、あっ…、えっと…、まぁうん、よく頑張ったね…。」
自分尊重 ×
相手尊重 ○
相手を傷つけたくないけど、どう言ったらいいか分からず
結局、社会のことには触れずこのことを終わらせてしまう。
<パターン2>
親 【嫌味パターン】
「国語はいいねぇ。算数も理科も音楽もいいねぇー。」
自分尊重 ×
相手尊重 ×
みなまでは言わず遠回しに(社会、なにこれ?もっとしっかり頑張れ)
をくみ取ってほしいと思いながら直接は言わない。
<パターン3>
親 【攻めパターン】
「なんで社会は2なんだ!!ダメじゃないか!!!」
自分尊重 ○
相手尊重 ×
直接的に自分が思ったことを伝えてはいるが
感情的だったりして相手のことは考えてない。
<パターン4>
親 【伝わるパターン】
「国語も算数も理科もわぁ、音楽もスゴくいいね! そして、社会もその調子で
頑張ってくれると、お母さんとっても嬉しい。」
自分尊重 ○
相手尊重 ○
自分の言いたいことも伝えつつ、相手としては受け取りやすい言い方で言う。
パターン4の相手も尊重し自分も尊重する【伝わるパターン】のコツは…
事実 + 私の気持ち
気持ちの部分は私(I)メッセージの
レベル2
・私が受ける「良い影響」
・私に生じる「良い感情」
もしくは
レベル2’
・私が受けた「イヤな影響」
・私に生じた「ツラい感情」
通知表の例だと
すごくイイね! +そして、○○してくれたらすごく嬉しい。
片づけをしないお子さんに対しては、例えばですが…
「使ったおもちゃがそのままになってるね。片付けられていない
この部屋を見てお母さんスゴい悲しい」
みたいに、【事実+ツラい感情】という伝え方ができます。
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こう伝えたあとは、さらに例えばですが…
2つの質問パターンでお伝えした「目的論的な関わり方」
「どうしたらお部屋をキレイに気持ちよくできるかな?」
と聴いてコミュニケーションを取り続ける感じです。
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あまり意識したことない表現方法かもしれませんが、
コミュニケーションは勝ち負けではなくて伝わるかどうか。
そして伝わったことをもとに新たな言動に結びつくか。これが大事です!
今日と明日もし良かったら、どんなコミュニケーションスキルも一旦手放していいので
【事実 + 私の気持ち】ということだけ意識してみて下さい!