いつなんどきも

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先日お送りした「人の顔色を伺いながら生きてきたあなたへ」に対し、その後も
直接であったり、テキストで感想をいただいており、ありがとうございます。
 
 
そのことにすこし関連して、今日はこんなお話をお届けしたいと思います。
新卒で入ったNTTソフトウェア(現:NTTテクノクロス)に入ったきっかけを。
 
 
――――
 
 
僕が就活している当時は超氷河期と言われていたものの
うちの大学や地域(名古屋)は実は比較的大丈夫でした。
 
 
各社さんから推薦が来てその中から選ぶ、という状況がほとんどでした。
トヨタさんを始め多くの地元産業は不景気といっても元気だった名古屋圏。
一応国立大ということや、OB/OGがたくさん地元企業で働いていたということもあり
他の地域よりはマシでした。いまはさらに良いようです。
 
 
 
ところが僕は周りがまだ就活に意識が向いていない3年生の終わりぐらいから
色んなところの説明会に行っていたんです。
会社説明会に行ってそのまま学校に行くと、スーツ姿は僕1人みたいな感じでした。
 
 
早々と面接を経て、4年生になる前にとある地元の金融系システム会社から
”超”最終面接に来て下さいという連絡を頂いていました。
もうほぼ内定だけど、儀式みたいなものでこの面接を受けたら内々定が出ます…
という位置づけの面接。当時それ用のネーミングがあった気もするのですが
忘れちゃったので「”超”最終面接」で。
 
 
そんな折、同じ学科の別の研究室の友達から
「ここ受けたいからさ一緒に行かない?」という
よく聞くアイドルの応募であるようなシチュエーションがありました(笑)。
 
 
その会社の説明会は「大阪」「横浜」の二択。
当時愛知に住んでいた僕にしたらすごく遠く感じましたし
説明会のためだけに関東まで行こうとは思えませんでした。
 
 
ちなみに就活中にNTTドコモを受けようと思っていた時がありました。
若い方はご存じないかと思いますが、当時ちょうどiモードがスタートしたころで
会社説明会に申し込んで参加許可通知?が来たので行こうと思ったのですが…
前日にキャンセルしました。なぜなら…
「浜松(静岡)」だと思っていたら「浜松町(東京)」だったので(笑)。
 
 
それぐらい地元以外はあんまり興味なかったんです。
NTTドコモの説明会行ってて受かっていたら…今こうして独立して
ブログ書いたりしていないかもしれませんね。
 
 
話が逸れました。
 
 
なので「大阪」か「横浜」か行くとしたら、もう絶対的に距離的に近い「大阪」。
その友達と「大阪の説明会に申し込もう」と決めて申し込み手続きをしました。
当時の申込方法は色々なパターンがありましたが、この説明会は「電話」でした。
 
 
●月×日朝◆時から電話受付がオープンして登録されるというスタイル。
しかも、携帯電話が普及する前だったので、家の固定電話から時間と同時に
コールしたものの…瞬殺で満席でした。
 
 
「あー、ダメだったかぁー」くらいの軽い感じで少し残念がっていたら
その友達から電話が。(もちろん、携帯はないので家の電話に)
 
 
 
友「ダメだったねー」
僕「そうだねー」
友「横浜の、行かない?」
僕「えっ、わざわざ横浜まで行くの?」
友「中華街の近くらしいし肉まん食べようー」
僕「おぉ、あの中華街?でも遠くない?」
友「学割で新幹線安く乗れるし行ってみよー」
僕「そうね…、行くか―」
 
 
となって、横浜・関内まで受けにきた説明会がNTTソフトウェアだったわけです。
…ここまでが長くなってしまいましたが、結果はそれこそよく聞くアイドルの
オーディションのように、本当に行きたかったその友達は落ちてしまい
僕が受かってしまうということになりました。
 
 
 
実は、この出来事いままでは
 
 
「人に誘われたから」
「友達が行くって言ったから」
「自分で決めたわけじゃないから」
 
 
と思っていたんです。
 
 
でもふと思ったわけです。
人の行動にはすべて目的があり、人はみな主体的に生きている。
 
 
NTTソフトに入ったのはまぎれもなく僕が主体的に決めたのだなぁと。
もちろんきっかけはその友達でしたが、横浜・関内に行くと決めたのは僕だし
説明会以降、2次面接3次面接と受けに行ったのは僕だし
ほぼ内定もらってた地元の会社にお断りしたのも僕だし
いつなんどきも自分で決めているなぁと。
NTTドコモの会社説明会に浜松町まで行かなかったのも僕だし(笑)。
 
 
 
人生を振り返った時、もしかしたら他の人よりも
 
 
人からお願いされたり
人からお誘いされたり
人からお勧めされたり
 
 
 
そういうきっかけで道を進んできたことが多いかもしれないけれど
あぁ、いままでも自分で決めてここまで来たんだなぁと。
 
 
 
いつなんどきも主体的に生きる。
いつなんどきも主体的に生きている。
 
 
あらためてそんなことをお伝えしたくて僕の昔話を書いてみました。