遠くの未来が描きにくい

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コーチングをしていると、ほぼ必ずと言っていいぐらい一緒に描くことの1つに
「制約のない未来」というものがあります。

その人の思い込みや枠を外したうえで
「何でも叶うとしたら」的な関わりです。

コーチとして関わっている人や、
クライアントとして関わってもらったことがある人は
体験したことがあると思います。

突然ですが、10階建てのビルがあるとしましょう。
あなたはいま3階にいるとして…一気に屋上に行くことが
「何の制約もない未来を描く」ことではありません。

コレも未来と言えば未来ですが、まだもっと先があるし
このビルにいること自体の制約も外したいわけです。

つまり屋上に出てみて、太陽や空や月や星を実際見て
そこからの景色を眺めて

「屋上まで来たね-!じゃあどこにでも行けるとしたらどこに行って何をしてみたい?」
といって出てきたアイデアに実際に乗っかってそこに行っちゃう。

月に行きたい!
遠くに見えるあの山の上に行きたい
あんなところに公園が?あそこに行ってみたい

その先が「何の制約のない未来」のイメージに近いかな、と。

何の制約のない未来を未来++と表すとしたら
屋上は未来+その先が未来++って感じです。

前置きが長くなりましたが…
未来++はもとより未来+でさえも描きにくい人が多い。
イメージしにくい人が多い。

コーチもクライアントも、ね。

描けないのか?といったら
それはただ慣れていないだけだと僕は思います。
今までの生活の中でなかなか未来++を
描いたり聴いたり聴かれたりする体験って無くないですか?

いきなり屋上に行くこと自体、しにくいわけです。

だったらなおさら
いきなり屋上の先に行くことをせず
3階にいるとしたら、まずは8階ぐらいまで行ってみましょう。
8階から外の景色なんかを眺めながら

「屋上はどんな感じだろうね?」
「じゃあ屋上行ってみよう!」

という感じで屋上まで行って
屋上の開放感とか眺望を味わってから、じゃあ、この先はどこに行きたい?
それでイイと思うんですよね。

こういう進め方もあるよって分かっているだけで
「未来が描けない」ってコーチがあとから自分にダメ出ししたり

もしくはコーチング中にプチパニックになったり
ましてやクライアントが自分のことを能力がないとか凹んだり…
それは不毛なわけですよ。もったいない。

8階にも行けない場合は7階に行ってください(笑)
もうずっと長い間、3階にしかいたことがない人だったらまずは4階でもいいと思いますよ。
なんならもう一度1階まで下りて一緒に1階・2階・3階と
目線が高くなる感じ、上の階に自分の脚で昇る感じを味わってからのほうが
屋上に行きやすそうだったらそれももちろんアリでしょう。

屋上にさえ出慣れていないのに、いきなりさらにその先を聞かれても
イメージが湧きにくいかもね。

今日は何だか抽象的なお話となりましたが、何かの参考になれば。