甘やかすのは立派な○○くじき

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以前【「褒めない」「叱らない」理由】というタイトルのブログを書きました。
どんな内容だったかというと…

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アドラー心理学では
あなたの思う「正解/正しさ」に

 ・合致した場合が”褒める”
 ・逸脱した場合が”叱る”

この2つを通して、相手の思考や感情や行動をコントロールしようとする
これを避けたいがために

「褒めてはいけない」
「叱ってはいけない」

という表現をしているわけです。じゃあどうするか?
それが「勇気づけ」というコンセプトです。

勇気づけとは

 ・困難に立ち向かう力
 ・困難を克服する活力

などと定義づけられることが多いですが
僕の感じだと…

 ・「よしやろう!」「頑張ろう」と思えて実際に取り組める力

 ・前に進もうと思える力

 ・未来を自ら切り拓く力

この辺りの表現のほうがしっくりくる感じです。

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褒めないで勇気づけするっていうのはどちらかというとまだ分かりやすいかもしれません。
一言で言うと

 ◇貢献に対する感謝を伝えたり、自分に生まれたよい感情を伝える
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 「人参、食べたの?わぁ、エライね!』って「褒める」のではなくて

 『美味しそうに食べてくれてママ、作った甲斐がある♪』って「勇気づけ」る

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じゃあ叱らないで勇気づけするにはどうしたらいいか?
その前に勇気づけの反対は「勇気くじき」と言います。

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ダメ出しされたり、失敗を否定されたり、高過ぎる課題を出されたり…
シチュエーションは人によります。

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勇気くじきは勇気づけの反対なので

 ・困難に立ち向かう力が失せる

 ・困難を克服する活力が弱くなる

 ・「私には無理」「やめたい」と思ってしまう

 ・もう前に進めないと感じる

 ・未来を自ら切り拓けなくなる

こんな感じが勇気くじき、かと。
その典型的な例が「叱る」ってことです。

「ダメダメ!何度言ったらわかるの!」

「いつまでもゲームしてないで早く食べなさい!」

「なんで遅刻してくるんだ!」

「どうしていつも約束の時間に遅れるの!?」

「XX会社の常務に早めにアポを取れっていったじゃないか!!」

叱ってはいけない
叱ってはいけない

こう言ってはいけない
こう言ってはいけない

で陥るのが、今度は「甘やかし」です。

「これはこうやってこうやって、最後にこうやるといいんだよ」

「好きなものだけでイイから食べようね」

「遅刻だね…まぁ仕方ないか」

「忙しそうだもんね。疲れてるのかな?」

「あれ?アポ取れてない?あっ、じゃあコッチでやっておくから気にしないで」

もしかしたらお気づきかもしれませんが…
これも立派な勇気くじきなんですよね。

 ・困難に立ち向かう力がなくなる

 ・困難を克服する活力が弱くなる

 ・「よしやろう!」「頑張ろう」と思えなくなる

 ・前に進めないと感じる

 ・未来を自ら切り拓けなくなる

こうなっちゃいませんか?

アドラー心理学では、褒めてもいけないし、叱ってもいけないし甘やかしてもいけない。
その代わりに勇気づけしようと言っている、と僕は捉えています。

 ※くどいですが褒める/叱る/甘やかすが絶対的に悪でNGと言っているわけじゃないです

では具体的にどうやって、叱らないで甘やかさないで
勇気づけして自ら前に進んでもらうのか?

ちょっと長くなっちゃいましたので次回に続けさせていただきますね。