≪中級≫怒りの”元”を伝える

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怒りながら叱る、から
ちゃんと伝えて勇気づけするにはどうしたらいいか?
まず最初にポイントをお伝えすると

 ・本当の感情に気づき伝える(二次感情→一次感情)

ということです。
いったいどういうことでしょうか?

例えば…

 ・子どもが片付けない
 ・子どもが朝全然起きない
 ・子どもがご飯食べない

 ・部下が期日を守らない
 ・部下が資料を作成しない
 ・部下が言い訳ばかりする

 ・後輩が荷物を整理しない
 ・後輩が遅刻してきた
 ・同期が同じ想いになってくれない

例えば…
【資料提出の期限を守らなかった部下に対して】
というシチュエーションで考えてみましょう。

失礼ながら僕が上司で、あなたは僕の部下だとさせてください。
資料提出の期日を守らなかったあなたに対して…

上司(僕)
「なんで期日を守れなかったんだ!仕事を何だと思ってるんだ!ふざけるな!!」

これが怒りを伴いながら叱る、という感じです。
あなたは

 『ごめんなさい』
 『すいませんでした』

ぐらいは言えるでしょうが…このやり取りを経て、あなたが

「よし次回からはちゃんと期日を守ってしっかりした資料を作ろう!」

と自主的に未来を切り拓く力が湧いてきそうでしょうか?
このあとのやり取りや、そもそもの信頼関係とかにもよるでしょうが
ちょっと難しいかもしれません。

では、I(私)メッセージで…ということですが

「〇〇さんが期限を守らなかったので私は今とてもムカついています(怒)」

ある意味効果ありそうですが、いくらI(私)メッセージで伝えているからと言っても
これでは怖いですよね(笑)。

「怒り」というのは、どうでもいい相手やどうでもいいシチュエーションでは
発動されません。

大切な相手、期待している相手、一緒に頑張りたい相手や
自分の価値観がないがしろにされたり、急いでいるのに協力してもらえなかったり
決めたルールや約束が守られなかった…

そういう時の、心配・悲しさ・寂しさ・不安・落胆
こういう気持ちを経て怒りに変わった。

心理学的にはそう考えます。

この考え方が正しいとか正しくないとかではなくて
仮に二次感情が怒りで、その背景には一次感情があると考えると…

先ほどの上司部下の例において

 ・一次感情をI(私)メッセージで伝える

と考えると例えばこうなります。

「〇〇さんにはとても期待していたのでちょっとがっかりしました。」

「相手さんにはXX時に提出すると約束しているからこのあとどうしようか
 実は私も不安なんだ。」

「信じて約束したことが軽視された感じがしてとっても悲しいよ。」

あなたが部下だとしたら、二次感情をぶつけられるのと
一次感情をこうやって伝えられるのとでは、どちらが

「よし次回からはちゃんと期日を守ってしっかりした資料を作ろう」

と思える確率が高そうでしょうか?

怒りにまかせて叱りたいときもきっとあるでしょうが
時には

「この怒りの元はなんなんだろう?」

と自己探索し、その元にある一次感情を伝えてみる。
そんな意識を持ってみると、現実が少し変わるかもしれませんよ!

副産物としての「怒り」の”元”を、コレってなんだろう?と自己探索することで
「怒り」自体が弱まったり収まったりしますよー。

明日は、I(私)メッセージで目的論的に関わっても
怒りの”元”にあるコチラの想いを丁寧に伝えても
叱りたいというシチュエーションに大きな変化が生まれない場合

そんなときどうしてみるといいかについてお伝えしますね!
ヒントは「体験から学ぶ」です。

ではまた、明日!