『コップ 水 半分』の話のヤツ

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あなたは「コップに水が半分入っている」
この話を聞いたことがあるでしょうか。

『まだ、半分残ってる』

『もう、半分しかない』

捉え方次第でポジティブにもネガティブにもなるとか…
人によって捉え方が違うとか…。

アドラー心理学の「認知論」では

 1人ひとり捉え方が違う

 何が正解で何が間違っているということはない

ということで、この「コップに水が半分」の例を使うときもありますが
もし良かったら、試しにガラスのコップに水を半分入れて目の前に置いてみてください。
もしくは、目の前にあると想像してみてください。

『まだ、半分残ってる』

『もう、半分しかない』

いやいやいやいや、もっといろんなこと考えると思うんです。

『きれいな水だなあ』

『あー、のどか湧いてたからちょうどよかった』

『このコップちゃんと洗ったのかな?水あか残ってる』

『おいしそうな日本酒』

『コーラのほうがいいな』
『なんでここにコップがあるんだろう』

『(見向きもしない)』

『(その絵を描き始める)』

『(倒してこぼす)』

『誰のコップだろう』

『誰のグラスだろう』

『誰の水だろう』

『水捨てたらアレを入れる容器になるな』

『水:みりんを1:1だから…』

『お腹すいたー!お寿司食べたい!!』

『あら、その向こうに湯呑に入ったお茶がある♪』

『あっ!!!クスリ飲まなくちゃ!!!』

『もし、コレだけの水しかなくて冬の山の中で遭難したとしたら…』

『同じサイズのコップを使って3対2に分けるにはどうしたらいいか』

『ザッと…250mlぐらいかな』

『ちょうどいいコレ使って餃子の皮を包もう』

『この部屋、乾燥してるな…』

『誰が準備してくれたんだろう』

『あっ…このグラスって箱根のお土産で買ってきたヤツだ』

あらゆる捉え方の可能性がそれこそ無限大にあるはずです。
そしてそれぞれに「どうしてそう思ったか」という背景もあるでしょうし
その背景だって千差万別なんです。

目の前の人がとある出来事をどう捉えているのか
そしてそう捉えるのにはどんな背景があるのか?
他にはどう捉えられるのか?

コーチとしては、相手に寄り添いながらしっかり話を聴きつつ
それってどういうことだろう?どうしてそう思うんだろう?と
関心を抱きながら、俯瞰的に2人のやり取りを眺めつつ
未来や目的や進む方向をゆるく想定しつつ…

というイメージで接しています。

あなたは目の前に半分水が入ったコップをみたら
どんな時には、どういう風に捉えるでしょうかね?
同じ人でも状況によって捉え方が違いますもんね。

コーチングをやっていらっしゃる方は、上記みたいな

「どんな捉え方の可能性があるだろうか?」

という観点で、10個とか20個とか30個とか
瞬時に書き出してみる、というトレーニングがオススメですよ。