<”相談に乗る”初心者編1>二次災害に巻き込まれないで

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以前サポートしていたとある大学の部活にて
3年生の部員が部活に来れないという状況が起こりました。

部活のことだけじゃなく、学校のことや他のことで心理的に参っているようです。
(珍しいことではありません)

その部員に対して一番多く接しているテクニカルコーチと4年生の主将が
それぞれ1対1で話を聴くという状況に。

このブログを読んでるあなたは、プロのメンタルコーチだったり
セルフコーチングを学んでいたり、職場でマネジメントする立場だったり
常に子供さんと接している親だったり…

相手の話を聴いたり、相談に乗ったりすることが
比較的多い立場の人だと想像しています。

なので話を聴くスキルだったり、考え方だったりコツだったり

そういうものを持ち合わせているかもしれませんが

テクニカルコーチや主将はいわゆる普通に話を聴けるレベル。

そういう状態の人の話を聴くためにコーチングやカウンセリングの
スキルや考え方接し方、ケーススタディなどを本当は伝えたかったけど
そういう時間はない。

時間はないものの、その部員の話を聴いて良い方向に進むためにどう関わったらいいか。
その関わり方を伝える時に生まれた3つのポイントをお伝えしたいと思います。

まずこういう時に陥りがちなパターンは

「相談に乗る側が”私が気づけなかったから””私が話を聴けなかったから”
 という自己嫌悪にハマる」

ということです。

分かりますよ。
僕だって前職の時、部下がうつになった際は

「気軽に相談できる関係性を作れていなかった僕が悪い。」

「振り返ってみたら小さなアラートは出してくれていた気がする。
 気づけなかった僕が悪い。」
って思いましたからね。

その上で、メンタルコーチとしてカウンセラーとして独立し
多くの人に接してきたから心底言えることがあります。

 気づけなかった周りが悪い訳じゃない

 厳しい言い方だけど、そういう状態になったのはその人本人の課題である

ってこと。

ましてやそういう状態の人が「話をしたい」「聴いてほしい」と思って
メッセージをくれたりそういう場に来たりするってことは
むしろ、頼られていたり、信じてもらっていたり必要とされている存在だということ。

なので

 気づいてあげられなかった私が悪い

というモードから抜けて

 相談に乗る私自身が良い状態で話を聴く

ということが最初のポイントです。

—–
相手に「気づいてあげられなくてゴメンね」って
言いたかったら言ってもいいですよ。
言ったとしてもその後は切り替えてね。
—–

ただでさえ、そういう状態の人の相談に乗るということが初めての場合

「どうしよう」とか
「わたしで大丈夫かな」とか
「より悪くなったら、、」とか

マイナスなことを考えがちですからね。

聴く側が醸し出す雰囲気ってとっても大事ですよ。
聴く側が落ち込んだってイイことは何もありません。
聴く側自身がいい状態で。

ちなみに「いい状態」っていうのは
超ハイテンションとか、めちゃくちゃ元気とか、笑顔ニコニコニコとか
そういうことではないですよ。

どういう状態で、どういう人として聴くと良いか
ということについてはまた明日お伝えしますね。