前回に引き続き、コーチングやカウンセリングの
スキルや考え方や接し方ケーススタディなどを
あまり知らない人がメンタル不全状態の方に接する際の3つのポイントの
今日は3つ目をお伝えしたいと思います。
ちなみに1つ目は聴き手側が「二次災害に巻き込まれない」
・気づけなかった
・分からなかった
・自分が悪い
という状態ではなくてより良い状態で接するということでした。
そして2つ目は「おばあちゃんのように関わる」
解決しようとせず
ただただ受け入れる
そして可能性を信じている
そんな存在として聴くということでした。
聴く側も1人の人間ですから、相談者の話を聴いていたら
なにか伝えたくなったり
なにか言いたくなったり
なにか思うところがあったり
するでしょう。そんなとき
「おばあちゃんとして聴く」
だけだと、自分が思ったことを我慢する必要があるのか?と思うかもしれません。
答えはNOです。我慢する必要はありません。
「あぁなんか言いたそう」
相手もうすうす感じるでしょう(笑)。
では、どうするか?
例えばですが、あなたが誰か身近な人の相談に乗るとしましょう。
精神的に落ち込んでいる、と。会社に行くのが 学校に行くのが
本当につらいし苦しい、と。
ちょっと想像してみて下さい。
部下でも
子どもでも
後輩でも
友達でも
同僚でも
:
二次災害に巻き込まれないようにおばあちゃん的に聴いてる最中に…
あなたが何か言いたくなったとします。
:
:
はい、ココで質問です。
その言いたい内容は『”誰”としての意見』でしょうか?
例えば上司部下だったら
・チームをまとめる部長として
・同じ会社の仲間として
・営業職の先輩として
・社会人として
・転職経験者として
・40歳を超えた男として
・家族を持つ立場として
・東京に住んでいる者として
・〇〇を目指す同志として
:
あなたの中にいる”どの立場の自分”が「XXって言いたい!」って思っているのでしょうか?
長女と接する母親だったら
・母親として
・保護者として
・◇◇を仕事としている大人として
・××家の妻として
・(自分も長女だったら)長女として
・大人の女として
・中学(や高校)を卒業した先輩として
・(管理職をしていたら)管理職として
・友達として
:
大学の部活の主将と部員だったら
・チームをまとめる主将として
・〇〇部の1年先輩として
・ポジションリーダーとして
・〇〇部の同じ部員として
・〇〇をX年間続けてきた人として
・学校の先輩として
・◇◇中学校のOGとして
・ひとり暮らししている者として
・実家から通っている者として
・友達として
・スランプを経験をした者として
・大けがを乗り越えた者として
・日本一を目指す同志として
:
誰としての意見なのかを明確に伝えることが大事です。
「主将としては『AAAAAAAAAA』って思うし
ここまで一緒にやってきたこのチームの仲間としては
『BBBBBBBBBB』って思うよ。
そして〇〇を経験した者としては『XXXXXXXXXX』って思うんだ。
聞いてみてどう?」
という感じです。
相談する側としては
「あぁ、●●としての意見なんだな」というのも分かるし
「いろいろ考えてくれているんだな」とも伝わってくるし
『聞いてみてどう?』と聞かれることで
「何か意見を押しつけようとしているわけじゃないんだな」とも思えますからね。
誰として話すか、そしてそれを聞いてみてどう思うか、とというコミュニケーションを
大事にしてみて下さい。
二次災害に巻き込まれずに、おばあちゃんとして聴き、誰として話すか宣言をする。
初心者としてはまずはコレを念頭に置いて、1人で抱え込まず勇気をもって
関わってみて下さいね。