チャレンジなんかしなくてもいい

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コーチング業界では「チャレンジしよう」この言葉をよく使います。
スポーツ業界でもよく使いますね。

 

チャレンジすることで、成長したり新たな発見があったり理想や夢に近づいたりするので、僕はチャレンジ、大賛成です。チャレンジという「フレーズ」が好きな人はどうぞ使って下さい。

 

けれど、僕の中ではみんながみんなチャレンジ!チャレンジ!言っているのが、まぁ気持ち悪いのです(苦笑)

 

チャレンジする:正義
チャレンジしない:怠惰・悪

 

のようなニュアンスをうっすら感じますし。
個人的にはフレーズなんて何でもいいじゃん、と思うわけです。むしろ起こしたいことにつなげるために、適切なフレーズを使うということが大切なのではないかと。

 

「チャレンジ!いえーい!」
「さぁチャレンジしよう!」

 

と言って、起こしたいことが起こればそれで良いですし
そうじゃなかったら、「フレーズ変えよう」「捉え方を変えよう」と思うわけです。

 

何が言いたいかというと
「チャレンジ」という言葉がしっくりこない人だって、一定多数いるんですよ、ということです。そして大切な本質はチャレンジすることじゃなくて「主体的に行動することで現実の何かが変わること」ではないかなと考えています。

 

現実の何かが変わるというのは、実際に得た結果やその状況をもたらしたという
見た目で分かる事柄もそうですし、「自分はやり切れる人だ」「次はこうしよう」
という認知が変わるものもそうです。

 

本当に進みたい!という方向や目的や
これ大事にしたい!という価値観が見つかったら、人は黙っていても勝手に行動するものです。

 

その行動を取ろうとするときに「チャレンジする!」「チャレンジしてる!」って言ったほうが行動しやすいのであれば、「チャレンジ」という言葉を使えばいいですし、それだと心理的負荷がかかる場合は「まずやってみる」「ちょっと取り組んでみる」と言い換えても良いんです。

 

夢・理想や価値観が見つかったら、それに向けた行動を「人は選択する」と思っています。

『行動の選択』の種類として

 

・チャレンジする
・一歩進む
・まずやってみる
・まずやめてみる
・試してみる
・観察する

 

というバリエーションがあるのではないかと。
『チャレンジ至上主義』ではなくて、コーチやカウンセラー、上司・教師・リーダーとして人を支援するのであれば、相手が行動しやすい関わり(フレーズや温度感)を大切にしましょうね、と思っています。

 

言っている自分が気持ちいい、という状態は、厳しい言い方ですが相手のことを考えていない状態ですもんね。

 

くどいようですが、「チャレンジ」を否定しているわけではありません。チャレンジは是非してください。ただ誰に対してどんな表現を使うか、意識して「選択」してみるのはいかがでしょう?という提案でした。