「なんの制約もなかったら」
僕らのコーチングではよく使うフレーズであり、コンセプトです。
何の制約もなかったら、ということを聴きながら
制約を外した先にある本当に描きたい未来
その中に含まれている、本当に大事にしたい価値観を一緒に見つけるために使用します。
男性の会社員を例に出してみましょう。
この会社一筋で部長職に就き、妻も小さい子供もいて家のローンがあり老いた父母がいる。
そんな男性に対して、協働関係を構築し、いろんな話を詳しく聞いたうえで
「会社とか、、家庭とか、子どもとか、親とか
そういう制約が何もなかったら…本当は、どうしたい?」
と聴いたら、夢や未来ややりたいことを描ける場合もあるでしょうし
なかなか描きづらい場合もあるでしょう。
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◆夢を語ることは恥ずかしいことだ
◆言ったことは達成しないといけないから
実現できそうな範囲でしか言いたくない
◆未来なんかどうなるか分からないんだから描きたくもない
上記のような考えが元となり
「夢や未来を自由に描く」こと自体への不慣れ感が
大きいかもしれません。
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そして
この会社一筋で、部長職に就き、夫も小さい子供もいて
家のローンがあり老いた父母がいる、女性の会社員がいるとします。
そんな女性に対して、協働関係を構築しいろんな話を詳しく聞いたうえで
「会社とか、、家庭とか、子どもとか、親とか
そういう制約が何もなかったら…本当は、どうしたい?」
と聴いたら…
もしかしたら、男性と同じような割合で
描ける/描きづらいにはならない可能性が
高いような気がします。
描きづらい割合が多いんじゃないかな。
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もちろん、そもそも1人ひとり違うので、男性・女性のくくりで
一緒くたにできないという大前提はあります。
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特に、ご自身の子どもに対する
制約や、現況や、関係、それ自体を外して考えるのは
とてもやりにくいことなのかもしれません。
父性 ∈ 男性性(男性性の中に父性が含まれる)
だとしたら
母性 > 女性性(別もので母性のほうが大きい)
というパターンが多い気がします。
一方で世の中的には、そういう母性感を抱けなかったり、抱かなかったり
少なかったりなど、それで悩む方がいらっしゃるのも存じ上げています。
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なので
「会社とか、、家庭とか、子どもとか、親とか
そういう制約が何もなかったら…本当は、どうしたい?」
という問いは、ちょっと乱暴な気がするので、例えばですが
「例えば…お子さんが大学に入ったり就職したりで
『子育てやり切った!』 『母親業おつかれさま!』
となったとしたら…
そしてさらにほかの制約も、全部なんにもないとしたら…
本当は、どうしたい?」
ぐらいは、ピンポイントで制約を外してあげたほうがイメージしやすいかもしれません。
さらに必要であれば
「年齢とかはいまのままで」とか
「ヘンな設定だけど、子供たちの成長が一気に10年進んで
- ●さんは一気に10年若返ったとしたら」 とか
そういうさらなる制約外しもアリかなと思います。
制約を外すのは、その先にある未来の中にある、大事にしたい価値観や
本当に誰として生きるかという主体性や、何を得たいのかという目的や
そういうものを、知ったり、気づいたり、確認した上で
現在に持ってきて、現実に活かすためですからね。